発達障害者の就労は「オープン」と「クローズ」どちが正解か?

就職・転職
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日々感じていることをブログに載せて発信しているこだわり強めクセ強めな都内在住ブロガー。現在障害者枠で就労中。みんなとは違った角度で見ている景色を発信していきます。同調圧力に苦しんでいるあなたに少しでも寄り添えたら。

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こんには。まこるごです。
ASDの診断を受けており、精神障害者手帳3級の私からみた発達障害者について書きたいと思います。

まず、私はクローズ(障害者としてではなく一般的なサラリーマンとして)で就労後、
約5年オープン(障害者手帳を所持していることを会社に告知して)で就労しています。
現在、通勤や職場環境の特にニオイや音に対して耐性がないため、自宅で就労しています。

結論から言いますと、私は「オープン」で働くべきと宣言したい。
以下、その結論に至った経緯をお話しします。


ーー目に見えずらい障害

特に就職や転職の場合について、私たち発達障害者は、目に見えて「どこが障害なのか」がすごくわかりづらい。

身体的にハンディキャップがある方は、体を見れば、「あ、そこがハンディキャップなのね」と
一瞬で理解されるでしょう。
脳みそも一般人と同じ。
よって、車椅子を使ったり、リモートワークで対応することによって、通常の業務を行うことができる。

一方、発達障害者の私たちは一人ひとり、苦手なことや得意なことが違います。
例えば、私が苦手なことの一つに、相手の立場になってモノを考えるということがあります。
相手の感情を読み取り、「こう言ったら嫌な気持ちにさせるかな・・?」と考えることですね。

逆に得意なことは、整理整頓。なるべく綺麗な状態で仕事をすることを心がけています。

このように私ひとりでも苦手なこと、得意なことがあるように、
他の発達障害の方が全く一緒の特徴を持っていることはありません。

相手の心を読むことが得意な方、
整理整頓が苦手な方もいます。

ゆえに、人間関係でつまづいてしまう方が多い。
私も友達作りが幼少期から苦手でうまく人の輪に入れませんでした。

社会人として働き始めてからは特にこの「人間関係」が悩みのタネで、
多くの人を困らせ、怒らせ、呆れえられてきました。
そのおかげで自分はもとより周りの人間関係の環境もあまりよくありませんでした。
常に生きづらいな、と感じていました。

発達障害に気づいてからは、ああ、そういうことだったんだ。と何となく腑に落ちたというか。
生きづらさの原因が見つかったと思いました。

ーー障害者として働くためには

障害者となって始めて知ったこと、それは働き方には2種類あること。
クローズで働く(障害のことは会社に告知せずに働くこと)
オープンで働く(障害を告知して、必要な配慮を受けながら働くこと)

どちらも良い悪いがあります。
クローズであれば、一般の方たちと肩を並べて出世街道に参加できたり、
大きなプロジェクトを任せてもらえたりされるでしょう。
反面、基本的には「自分を会社に合わせにいく」ことになります。
つまり、「ここが苦手です」「こういったことに抵抗があります」と言ったことはほとんど聞き入れてもらえません。じゃあ辞めたら?と言われるのが関の山です。
人によってはとても苦しい就労になる可能性があります。
私も過去、上司からパワハラを受けて早期退職した苦い経験があります。

オープンではどうでしょうか。
やはり一番のメリットとしては、「障害に対して配慮が受けられる」と言った点です。
私も現在、オープンの障害枠で働いており、配慮を受けています。

他にも、
・通院する日を休める
・外部の医者と繋いでもらって相談できる
・障害に対し必要処置を行ってもらえる

等、会社によって多少違いはありますがこういったメリットがあります。
過去、私も騒音の観点から自分の席を移動させてもらったり、
マルチタスクになってしまった仕事をシングルタスクにしてもらった経験があります。

デメリットも挙げておきます。
・比較的低賃金のケースが多い
・任される業務が単純
・雇用形態が不安定(契約社員・アルバイト)
・職種がほとんど事務
・地方と都市部で求人数にかなり開きがある

ざっと思いつく限り挙げてみました。
これをみてどう思いましたか?
私自身、障害者枠で約5年ほど務めてきましたが、
総じて「誰でもできる簡単な仕事」が大多数を占めており、ほとんど拡張性がなかったです。

ーーどちらの働き方がよいのか
人によって合う合わないがあります。
当然、オープンで行くべきなのか、クローズで行くべきなのか、
ここの判断はかなり迷われるかと思います。

私は、どちらの働き方もしてきました。
冒頭でも宣言したとおり、「オープンで就労」することに一票入れたいです。

理由としては、色々ありますが声を大にして言いたいことは
「体を壊したら元も子もない」
ということ。

クローズでは、障害上、かなり無理をしないと出来ないことを平然とやる必要があります。
例えば、
・電話を受けながらメモをとり、クレームに対して対策案をその場で考える
・会議で上司や先輩の意見を聞きながら自分の意見をまとめ、発言する
・突然起きたイレギュラーに対して臨機応変に対応する

これ、どれも私はかなり苦手です。こんなことが平然と起きるのがクローズの世界です。
おかげで非常にストレスを感じながら対応していました。
さらに対応が合っていれば良いのですが、間違っていることもしばしば。
当然、「なんでこんなこともできないのか」「まだそんことやっているのか」と詰められることも。

他の社員はそつなくこなしているように見えます。
かなりしんどいです。

だからデメリットはあれど、「オープン」で就労することをおすすめしたいんです。

ーー得意は副業で伸ばす
いわば、クローズとオープンは川の向こう側とこちら側。
川の向こうでは、必死に背伸びをしていかないとついていけない世界線です。

こちら側は、人からは理解されにくい発達障害の正解線。

向こう側では、仕事で成果を上げること、好きなことをすることは難しそうです。
ただ、諦めてはいけないと思うんです。

私たちには武器がある。
「好きなことをする時、時間を忘れて没頭する」という武器があります。
苦手なことはとことん苦手だけど、好きなことは寝食を忘れて没頭する力があります。

私も好きなモノを前にしたとき、信じられないくらい時間を投下します。
朝起きてから寝るまでアニメを見続けたり、ゲームをしたり。
スノーボードにハマった時は朝から晩まで滑りました。

これは何か、クリエイティビティな何かにできるはずです。
だけど、それには多少なりともお金が必要。
だからオープンで必要なお金を稼いで、実生活でそれを探ってみてはどうでしょうか?

私も、自分の好きなことや得意なことを洗い直しています。
面白そうなことを仕掛けたいと思ったら何だか少しワクワクしてきませんか?

やりましょう。
人生で一番若い日は今日です。
一緒にこちら側へみんなを引っ張ってやろうじゃないか!!!

ーーおわりに
読みずらい記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
なかなか障害のことは周りに話せませんよね。
少しでもそんなあなたの悩みが取れますように。

また次回お会いしましょう。
20240801 まこるご

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