まこるごです。
近年、発達障害関連の書籍を本屋さんで見かけます。
また、有名人がADHD・ASDだったことを発表したりと、随分認知され始めた感じがします。
今回は「自分の話ばかりしていると嫌われちゃうぞ」というテーマで記事を書こうと思います。
筆者もASDの診断を医師から受けています。
◯想定している読者
・会話のキャッチボールが続かない人
・自分の話ばかりしている自覚がある人
・ASDの特徴である「自分の話ばかりしてしまう」のはなぜか知りたい人
本記事では、次のような流れで進行します。
・ASDとは?簡単に解説
・なぜ自分の話ばかりすると嫌われるのか
・対策案(当事者、当事者以外の人)
では早速本題です。
そもそもASDとは何か?
軽くASDとは何か、ここに触れておきます。
ASDとは、発達障害の一種で、簡単に言うと脳の病気です。
「普通の人」ができることができなかったり、
逆に「普通の人」ができないことができたりします。
例えば、苦手とすることの代表例を以下に挙げます。
・空気を読むこと
・人の気持ちを察すること
・感情をコントロールすること
・雑談
・お金の管理
逆に得意とすることは
・興味関心があるものに対しての熱量
・集中力
・記憶力
・アーティスト的な感性
などでしょうか。
人によって苦手・得意がバラバラなのが特徴です。
しかも苦手なことはとことん苦手な割に、得意なことは突き抜けて得意です。
人間を車で例えると、
・超高性能なエンジンを搭載しているのに、タイヤがついてない
・踏むと一瞬で時速300キロに達するペダルを持っているが、ブレーキがない
うまく伝わるでしょうか?
治ることはない
ある日突然発症するのではなく、生まれつきの病気で治ることはありません。
症状を抑える薬を飲んでいる方もいますが、飲んでいない人もいます。
いずれにしても、一般の方と混じって社会生活を送るためにはなんらかの工夫が必要です。
一般の方の方と考え方や感覚がずれているケースも多く、周囲から「変な人」と思われることが多いです。
また、できること、できないことの落差が大きいことも多いため、仕事面では特に苦労することが多いです。
日本の社会では突出した個性よりも、どんな仕事もそれなりにこなすことを求められます。
そのため、苦手なことがメインになると相性は最悪です。
成果がでないことを理由に、社内で孤立してしまうケースも多いです。
苦手に対し、配慮を受けられる「障がい者雇用」での就労も視野に入れることを検討してみてもいいかもしれません。
なぜ自分の話ばかりしていると嫌われるのか
前置きが長くなってしまいました。
タイトルにある通り「なぜ自分の話ばかりしていると嫌われるのか」について深掘りしていきたいと思います。
結論から言うと、「人は自分の話を聞いてくれる人を良い人・話しやすい人だと認識するから」です。
自分が1番興味があるのは、自分です。他人ではありません。
だから、そんなかけがえのない自分の話を聞いてくれる人を「なんかこの人話しやすい」とか「案外いい人じゃん」とか、そんな感情を抱くんです。
昨日、寝る前にYouTube観始めたら気づいたら2時になってて、寝るの遅くなっちゃたんだよね。だから寝不足で辛い〜笑
観始めると止まんないよね!何観てたの?
韓国アイドルのドキュメンタリー番組なんだけどね(略)
なにそれ面白いね!
でしょ?でさ、それが◯◯でね(略)
(なんかこの人話しやすいな)
こんな感じでしょうか?
逆バージョンだったらどうでしょう?
・投げられたボールをずっと持ってる(ずっと自分の話をしている)
・投げられたボールを100倍にして返す(さらっと投げられた話題に対してマシンガントークをしてしまう)
そういえば、最近始まったあの◯◯ってアニメ観たよ
え!まじで!観たんだ?
おもしろいよね!!あれさ、実は原作も大好きでさ、ずっとアニメ化されないかなって思ってたんだよね。このキャラはこの声優がいいかも、って思ってたらまさかのご本人でさ、超嬉しくて!しかもイメージ通りだったんだよ!監督も◯◯って有名なアニメを手掛けてる人でさ、それで(略)
へ、へえーそうなんだ・・(そこまで興味ないし、声優とか監督とか言われても)
上記の例は、「アニメを観た」を会話のフックにして、あなたとコミュニケーションがしたかったのかもしれません。
会話の入口はアニメだったとしても、そこから、
・他に好きなものを聞いてみる
・休日の過ごし方について聞いてみる
・どんな趣味があるのか聞いてみる
などなど、会話の出口までの道筋は無数にあるわけです。
会話の目的は、ビジネスシーンでは商談を成立させる、会社にとって有利な情報を引き出すなど、場面によって異なりますよね。
通常の雑談レベルの会話であれば、目的という目的はないのかもしれません。
ただ、会話を通じてコミュニケーションを取る、ということがお互いの共通認識ではないでしょうか。
見た目はコワモテなのに話してみたら意外に優しかった、
普段はおちゃらけてるけど、しっかりした目標を持っていた。
などなど、見た目とは裏腹に、話してみると意外な一面が見えてくることがあります。
だから、会話というキャッチボールをしましょう。
投げられたボールは投げ返してください。
ずっと持っていてはダメです。
ただし、強く投げ返してもダメ、球を何倍にもして投げ返してもダメです。
相手が投げてきた球と同じくらいのスピードで(同じくらいのトーンで)
1級球がきたら基本1球投げ返しましょう(同じくらいの熱量で)
私も雑談というものが本当に苦手でした。
たまに失礼なことを言ってしまったり、必要とされてないアドバイスをしてしまったり。
それで人と話すのが嫌になって、話さなくなって、話さないからうまく雑談できなくて、
また変なことを言ってしまう。
会話も磨ける技術です。
人と話さなければ上達しません。
コツは、主役が自分だと思わないこと。スポットライトを相手に向けてみてください。
人は自分のことが1番興味があります。
何か質問を投げてみてください。会話を広げてみてください。
「この人、こんなに興味を持ってくれている」と嫌な気持ちにはさせないでしょう。
ただし、質問攻めも良くありません・・・
「なんか質問ばかりで自分のことをちっとも話さないなこいつ」と不審がられます。
だから会話には練習が必要なんです。
会話する相手がいない、という方はまずは家族と話してみてもいいかもしれません。
まとめ
最後にまとめます。
- 自分の話ばかりすると嫌われる理由は、「人は自分に1番興味がある動物」だから。自分の話ばかりせずに相手と会話というキャッチボールをしましょう
- 会話のトーン、熱量は自分ではなく、相手と同じくらいのレベルに揃える
- 会話はすればするほど磨かれます。フィードバックがもらえる相手だとなお良し
以上、簡単ですがまとめでした。
少しでもお役に立てる記事になったら嬉しいです。
それでは次の記事でお会いしましょう。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
20241009 まこるご
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