まこるごです。
東京で障がい者雇用で働いています。
みなさんは、何か障害をお持ちですか?
それは目に見えて分かる障害ですか?
私は、ASDという発達障害を持っています。
一言で言えば、脳の病気です。
目に見えて分かる病気ではありません。
障害による弊害も人それぞれで、対処方法もまた人それぞれです。
多くの発達障害者は、感覚器官が過敏に働いたり、考え方が一般人のそれとずれています。
ゆえに、「一般人」の中で溶け込もうとすると、
まるで水に溶けない油のように弾き出されてしまいます。
だから、無理やり水に溶けるために「配慮」をもらってなんとか溶けようとします。
中には、障害を公表せずに世の中の人たちとうまくやっている人もいます。
私もかつては、障害を公表せず、というか障害者だなんてちっとも思っていませんでした。
だけど”普通”に働くことはできなくて、ずいぶん迷惑をかけたし、自分にも負担をかけました。
企業は耳障りの良いことを言ってるけど・・・
3社、障害者として働きました。
あ、先に言っておきますが、文句を言う記事ではなくて。
実際に働いてきて思ったことを書きます。
当事者として、素直な気持ちを書いていきます。
それで、3社経験してきて思ったことは、
・やっぱり障害者には、あまり期待していない
・法定雇用率を守るために雇用している
・簡単な事務作業が多い
・キャリアアップはまず不可能
・弱みをカバーするような働き方で強みは活かせない
これに尽きると思います。
前提条件として、一定の社員がいる会社は一定の障害者を雇う必要があります。
明確な基準があるわけで。
で、守れば企業に「障害者雇って偉いな!給付金あげるね!」
守れなかったら「なんで雇わないん?罰金な!」
の2パターン。
え、待って。入社した障害者当事者にはなんもないん?とは少し思うが。
まあ、とにもかくにも国が定めたルールがあるから、
体裁的にも雇って「僕たちの会社では障害者も活躍しています!」って言いたいわけ。
で、その実態は「簡単な事務作業をやらそう!なんか何ができるかわかんないし!」ときた。
もちろん、障害者に限らず、誰だって上司の仕事を手伝うことから始まったり、
簡単なことから仕事は始まることが多い。そこからできることが増えていく。
将来的なキャリアも描くことができるはず。
でも簡単なことで始まり、簡単なことで終わるのが障害者雇用。
特に期待もされていないし、特に注意もされない。
体調面は精神科があるでしょ、産業医がいるでしょ、こんな状態。
手を挙げて、業務改善に勤しんだこともあったけど、
なんか感じる。あんま期待してないけど、まあやってくれたら助かるからやってもらうか・・・
みたいな空気感。
こちらも利用してやればいい
雇われるからには給料に見合うだけの働きをすることはもちろんのこと。
言葉は悪いが、会社もこちらのキャリアを考えていないのであれば、
こちらはこちらで会社を利用してやればいい。
キャリアが築けないのであれば、近い将来必ず首を切られる。
日本の企業に無駄な人件費を払っている余裕など、とうにないのだから。
だけど、まだまだ雇われの身は保障面がすごい。
社保は完備だし、首を切られると言ってもすぐにはアメリカのようにはならないだろう。
「副業」だ。
なんでもいい。自分のあらゆる興味と強みと好きとスキルを活かせる何かを見つけて、
それをお金に変えるしかない。
幸いにも、自分の興味関心ごとには寝食を忘れて没頭する能力が、発達障害者にはある。
活かせ。
考えろ。
手を動かせ。
キーワードは「問題解決」と「好きと得意」が重なるところ。
そこを見つけ出してお金に変えろ。
世の中は、「問題解決」によってお金が発生している。
移動ひとつ取ってもそう。
歩くか走るしかできなかったのが、馬になり、馬車になり、車になり、鉄道になり、飛行機になり、
楽に遠くへ行きたいという問題を解決するために様々なものが発明されてきた。
雇われの身であるうちに、なにか重なるところを探し出そう。
私も探している途中だ。
一緒にがんばろうじゃないか。
20241018 まこるご
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